WORKS実績紹介
神戸市立青少年補導センタ-・通級指導教室
本施設は、老朽化が進み耐震化が必要な旧神戸市立青少年補導センターと、神戸市兵庫区北部東地区の小中学校再編事業で統合される旧神戸市立湊川多聞小学校内に設置されていた通級指導教室を、複合用途の建物として新築移転した。
平面は、施設毎の管理領域および動線の明確な分離・プライバシ-に配慮し、1階が神戸中央少年サポートセンター、2階が通級指導教室(きこえとことばの教室-湊川多聞教室)、3階から6階が適応指導教室とした。各階共、中廊下方式を採用し、建物南北方向に一直線で貫通させ、両端に避難階段を設置することで、見通しがよく安全に避難できるように計画した。
用途毎の機能・利用時間が異なるため、上下方向の遮音対策を入念に施し、適用指導教室ゾーンにおいては、DEN(隠れ家的空間)の様な「逃げ場」を設けるなど、用途毎の特殊性に配慮した木目細かい設計を行った。
外観は、大倉山景観区域内の建物として、隣接する湊翔楠中学校と同じく、ナチュラルで周辺環境に相応したデザインとした。
特に北側の壁面は、人工木ルーバーを設け夏の西日対策と負荷軽減を行うとともに、目隠し用の木製格子戸を室内側(窓背面)に設置することで、開放感をもたせつつ外部とゆるやかに隔てながら訪れる児童・生徒を温かく迎え入れる外観とした。また、そうすることで室内側も格子の隙間から北側の柔らかい光が入り込み、明るく落ち着いた雰囲気の空間を創りだすことができた。
建築主 | 神戸市建築住宅局 |
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所在地 | 神戸市中央区 |
延床面積 | 1,773.61㎡ |
階数 | 6階 |
構造 | 鉄筋コンクリ-ト造 |
業務内容 | 基本計画、実施設計 |