新生田川住宅24号棟

神戸市第2次市営住宅マネージメント計画により、老朽化の目立つ既設4～6号棟の3棟と葺合総合会館を1棟に集約建替するプロジェクトである。
住棟は、南向きのＩ型配置とし、各住戸の日当たりと既設棟との関係に配慮しつつ、西側交差点に面する1階妻側に集会所を計画することで、道路向いにある葺合公民館本館との連携に配慮した計画としている。また、その交差点と集会所に面するように「まちかど広場」を設け、コミュニティの形成と賑わいを創出すると共に、道路を挟んで近接する既設23号棟との空間的つながりや一体感を意識している。
建物は、大小異なる2つのボリュ－ムで構成し、圧迫感・威圧感を軽減させると共に、既設21号棟の日照を確保する断面計画としている。
外観は、隣り合う既設23号棟(平成11年・当社設計)のデザインコンセプトを踏襲し、適度な統一感により良好な景観形成および周辺環境との調和を図ったデザインとしている。